ソファのチップウレタンとは?買える場所やウレタンとの違いを解説

ソファに使用されているチップウレタンは、硬くへたりにくい材料です。

しかし、ソファに使用されるウレタンは、さまざまな種類があり、どれを選んだらいいか分からない方も多くいます。

この記事では、チップウレタンの種類や硬さ、おすすめのチップウレタンを紹介します。

ソファに使うチップウレタンとは?

チップウレタンは、クッションを作る際の材料である、ウレタンの切れ端を再生したウレタンです。

さまざまな種類のウレタンを粉砕して、接着剤などで押し固めたものがチップウレタンです。

チップウレタンは、ソファの他にも以下の使い道があります。

 

  • 体操マット
  • パンチングミット
  • 自動車や鉄道車両などの内装材
  • 座椅子の芯材
  • 壁や床などの緩衝材、吸音材

 

ソファに使うチップウレタンの製造方法

ソファに使用されるチップウレタンは、以下の流れで製造されます。

 

  1. 製造工程で発生したウレタンの切れ端を粉々にする
  2. 粉々にしたウレタンと接着剤を攪拌する
  3. 攪拌したウレタンを成型機に入れて蒸気で熱する
  4. 成形して乾燥させたらチップウレタンの完成

 

さまざまなウレタンを混ぜ合わせて製造するため、チップウレタンの表面は多少の凹凸があり、硬さも異なります。

チップウレタンとウレタンの違い

チップウレタンとウレタンは、硬さや密度などに違いがあります。

ここでは、チップウレタンとウレタンの違いを解説します。

 

チップウレタンの硬さ

チップウレタンは、一般的なスポンジと比べると硬さがあり、安定した座り心地になります。

硬さの単位はN(ニュートン)で表され、チップウレタンの硬度は以下の通りです。

 

 

ベッド用のマットレスの場合、110Nを超えると硬めと規定されています。軟らかいチップウレタンNo.T1でも180~360Nなので、かなり硬めだと分かります。

ソファにはNo.T2が使われることが多く、多少の沈み込みがあり、快適に座ることができます。

また、ウレタンとチップウレタンの2層品の場合も、下の層にはNo.T2が使われるケースが多いです。

ちなみに、軟らかめのソファに使われるウレタン(ウレタンNo.1)の硬度は、88Nほどです。

チップウレタンの密度

ソファに使用されるウレタンは、密度が高いほどへたりにくくなります。

そのため、長年使用したいのであれば、密度が高いウレタンを選んでください。

ただし、密度が高くなるほど、硬さも増すため、必然的に硬めの座り心地になります。

チップウレタンの密度は以下の通りです。

 

 

軟らかめのソファに使われるウレタン(ウレタンNo.1)の硬度は16kg/㎥なので、チップウレタンは数倍の密度があります。

チップウレタンを使ったソファの座り心地は?

チップウレタンはさまざまなウレタンを固めているため、表面に凹凸があり、座り心地が良いとはいえません。

ソファカバーがレザーなど厚めのものであれば、凹凸は気にならないでしょう。しかし、薄い布のカバーは、座った際に凹凸の感触が伝わり、不快に感じるかもしれません。

 

硬めの座り心地を希望されるのであれば、チップウレタンの上に、1~2cmほどの薄いウレタンを貼り合わせるのがおすすめです。

ソファ用のおすすめチップウレタン

一般的にソファに使用されるウレタンは、下記の3種類です。

 

 

上記の中から、お好みでチップウレタンを選んでください。

ただし、硬めを希望される方でも、No.T3は硬すぎるとの声を多くいただきます。

基本的にはNo.T2がおすすめで、軟らかめを希望される方はNo.T1を選ぶといいでしょう。

 

また、ウレタンとチップウレタンの2層品にする場合は、以下のウレタンとの組み合わせがおすすめです。

 

ウレタンとチップウレタンの厚さは、お好みで決められます。一般的にウレタン3:チップウレタン7にするケースが多いです。

 

まとめ

ソファに使用するチップウレタンとは、製造工程で出たウレタンの切れ端を固めて再生したウレタンです。

チップウレタンは硬く密度が高いため、へたりにくく、長期間にわたり使用できます。

ソファの座面に使用する場合は、表面に凹凸があるため、レザーなど厚めのソファカバーがおすすめです。

薄いカバーを使用するのであれば、チップウレタンに薄いウレタンを貼り合わせた2層品がおすすめです。

Re-SOFAでは、豊富な経験からお使いのソファに最適なウレタンをご提案いたします。

まずは、ご希望の硬さとサイズを明記の上、お問い合わせフォームからご連絡ください。