椅子を長年使用していると、生地やウレタンが劣化して、見た目と座り心地が悪くなります。
椅子の修理に出したくても近くに工房がなく、DIYで修理したいと考える人も多いです。
この記事では、自分で椅子の張り替えをする方法や、張り替えキットをどこで購入できるか解説します。
椅子の張り替えのDIYに必要な材料
椅子の張り替えに必要な道具は、以下の通りです。
ほとんどが家庭にある道具ですが、タッカーやスクレーパーなど購入が必要な道具もあります。
- タッカー
- ラジオペンチ、ニッパー
- 接着剤(コニシG17)
- クレーパー
- ハンマー
- ドライバー
- ハサミ
使用するウレタン(スポンジ)は以下の通りです。
- ラバーウレタンNo.R2:10*500*500mm
- チップウレタンNo.T2:10*500*500mm
今回は材料が余っていたラバーウレタンNo.R2を使用しました。
ラバーウレタンNo.R2は高級ソファにも使用される、高密度で硬めの素材です。
一般的には、安価で軟らかいウレタンNo.1が使用されることがほとんどです。
ただ、軟らかいウレタンNo.1だけだと底付き感が強いため、2層目に硬いチップウレタンNo.T2を使用します。
椅子の張り替えには、ウレタンの他に生地も必要です。レザーや帆布などお好みの生地をご用意ください。
椅子をDIYで張り替える方法
ここでは、椅子をDIYで張り替える方法を画像付きで解説します。
ステップ①椅子から座面を外す
まずは、椅子から座面を外します。
座面は裏側からネジで固定されているため、ドライバーを使いネジを緩めてください。
外したネジは無くさないように、まとめて保管しておきましょう。
ネジを外すと、固定されていた座面を外せます。
ステップ②カバーとウレタンを座面から外す
続いて、取り外した座面の下に固定されている板を外します。
今回の板は糊で固定されていたため、手で剥がしていきます。
タッカーで固定されている場合は、ドライバーやペンチを使用して芯を外してください。
生地を剥がすと、下からウレタンが出てきます。
ウレタンも同じように剥がしていきましょう。
ウレタンが接着剤でしっかりと固定されている場合は、クレーパーを使用するとキレイに剥がせます。
ステップ③ウレタンと生地を裁断する
チップウレタンの上に板を置いて、板の形に沿ってペンで線を描いてください。
ラバーウレタンにも同じように線を描きます。
線に沿ってウレタンをカットします。
ステップ④ウレタンと板を貼り合わせる
貼り合わせるために、ウレタンに糊を付けます。
全面に糊を付ける必要はなく、ズレない程度で問題ありません。
ヘラなど平らなものを使い、糊を伸ばします。
糊を伸ばしたら、しばらく時間をおいて乾燥させてください。
同じように板にも糊を付けます。
糊を着け終えたら、板・チップウレタン・ラバーウレタンの順番で重ねて貼り合わせます。
ステップ⑤ウレタンとカバー生地を固定する
板とウレタンを貼り合わせたら、生地をタッカーで仮止めします。
カバーにシワが入らないように、ピンと張った状態で仮止めをしてください。
仮止めをしたら、仮止めに沿ってタッカーを打ち、しっかりと固定していきます。
角の部分は、生地をまとめて固定すると、見た目がキレイになります。
タッカーが浮いている部分があれば、ハンマーで叩いて固定してください。
生地の余っている部分は、ハサミでカットしてください。
ステップ⑥椅子と座面を固定する
生地のカットが終了したら、ネジで椅子と座面を固定します。
座面を取り外した時と同じ要領です。
これで椅子の張り替えDIYは完了です!
椅子ではなく、ソファのクッション交換を希望されている人は、以下の記事をご覧ください。

椅子の張り替えキットはどこで購入できる?
ここでは、椅子の張り替えキットを購入できる場所を紹介します。
ホームセンター
調査した限りでは、ホームセンターに張り替えキットは置いてありませんでした。
郊外にあるような大型のホームセンターであれば置いてある可能性はありますが、基本的には販売されていないと考えましょう。
ニトリ
ニトリでは、椅子の張り替えキットは販売されていません。
ただ、ニトリでは多くのイスが販売されています。完成形をイメージするためにも、店舗に足を運び見てみる価値はあります。
インターネット通販
Amazonや楽天市場などのECサイトでは、多くの張り替えキットが販売されています。
ウレタンだけでなく、道具や生地がセットの商品もあるため、1つのお店ですべて揃います。
ただ、ウレタンは軟らかいものがほとんどで、硬めやへたりにくいウレタンを希望する人には向いていません。
Re-SOFAの姉妹サイトである「スポンジホームセンター」では、ウレタンとボンドがセットになったキットを販売しています。
Re-SOFA
Re-SOFAでは、さまざまな硬さのウレタンを販売しています。
硬さやサイズをオーダーメイドで手配できるため、希望通りの椅子になるでしょう。
ただし、販売はウレタンのみで、生地や道具のご用意はありません。
椅子の張り替えDIYにおすすめのウレタン
ここでは、硬さごとに椅子の張り替えDIYにおすすめのウレタンを紹介します。
ウレタンNo.1+チップウレタンNo.T2
軟らかく安価なウレタンNo.1と、硬いチップウレタンNo.T2の2層品です。
椅子の張り替えではもっともオーソドックスな素材で、軟らかな座り心地が好みの人におすすめです。
ただ、軟らかいと密度が低くなるため、へたりやすいデメリットがあります。
ラバーウレタンNo.R1+チップウレタンNo.T2
普通の硬さのラバーウレタンNo.R1と、硬いチップウレタンNo.T2の2層品です。
ラバーウレタンNo.R1は密度が高くへたりにくい素材です。また、滑らかな座り心地が特徴です。
高級ソファにも使用される素材で、座り心地を改善したい人におすすめです。
ラバーウレタンNo.R2+チップウレタンNo.T2
硬めのラバーウレタンNo.R2と、硬いチップウレタンNo.T2の組み合わせです。
ラバーウレタンNo.R1と同じく、密度が高くへたりにくい素材です。
硬めの座り心地が好きな人におすすめです。
まとめ
ソファの張り替えDIYには、ウレタンと生地などの材料だけでなく、糊やハサミ・タッカーなどの道具が必要です。
自社調べですが、張り替えキットはホームセンターやニトリでは販売されておらず、インターネット通販での購入が便利です。ただし、張り替えキットは、軟らかいウレタンしか販売されていません。
Re-SOFAでは、さまざまな硬さのウレタンを販売しているため、好みのイスが完成します。
どの材料を選んだらいいかわらかない方は、まずはお気軽にメールでお問合せください。
椅子の張り替えについては、以下の動画でも解説しています。
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