ソファを使用していると、必ず発生する問題がへたりです。
座り心地が悪くなるだけでなく、変形して見栄えもよくないため、へたりの少ないソファに買い替えたい人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ソファのウレタンがへたる原因と、へたりを抑制する方法を解説します。
へたりにくいおすすめのウレタンも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ソファのウレタンがへたる原因
ソファの「へたり」とは、カバーの内部にあるウレタンのよく座る場所が、凹んだまま戻らない状態です。ソファを長い期間使用していると、必ず発生する現象です。
ソファのウレタンがへたる原因は、気泡の潰れにあります。
ウレタンは材料を発泡して製造するため、内部には無数の気泡が存在します。この気泡に繰り返し圧力が掛かると、潰れたまま元に戻らなくなり、へたりが発生します。
ソファのへたりにくいウレタンとは
へたりにくいウレタンは、「密度」の高いウレタンです。
ウレタンは材料を発泡させて作成しますが、軟らかいウレタンほど気泡が大きくなります。反対に硬いウレタンほど気泡が小さくなります。
気泡が大きいほど潰れやすいため、軟らかいウレタンはへたりやすいです。
硬めのウレタンはへたりにくいため、長期間に渡り使用したいのであれば、硬いウレタンを選ぶといいでしょう。
Re-SOFAで扱っている中で、もっとも軟らかいウレタンは「ウレタンNo.1」です。ウレタンNo.1の密度は16kg/㎥です。
硬めのウレタンである、ラバーウレタンNo.R2は55kg/㎥なので、約3.5倍の密度があります。
ソファのウレタンのへたりを遅らせる方法
ソファは加重を分散させて、3層品を使用することで長く使えます。
ここでは、ソファのウレタンのへたりを遅らせる方法を紹介します。
加重を分散させる
ソファを繰り返し使用して、ウレタンに体重がかかるほど、へたりが進行していきます。
そのため、ウレタンへの加重を分散させれば、へたりが遅くなります。
加重を減らすには、毎回同じ場所に座るのではなく、座る位置を変えることが大切です。
同じ位置に座る方が落ち着くものですが、意識的に座る場所を変えてみてください。
3層品のウレタンを使用する
一般的なソファは、ウレタンとチップウレタンの2層品になっていることが多いです。
3層品のウレタンは、ウレタン+チップウレタン+ウレタンとなっていて、クッションを裏返して使うことができます。
一方の面がへたったとしても、裏返して使用すれば新品同様のウレタンの感触を味わえます。
ウレタン以外のソファの寿命
ソファが使えなくなるのは、ウレタンだけが原因ではありません。
ここでは、ウレタン以外のソファの寿命を解説します。
革のカバー
革のカバーは、メンテナンス次第では20年・30年と長期間の使用に耐えられます。また、使い込むことにより、革特有の経年変化により、味が出てくるでしょう。
ただし、保湿や栄養を補充するなどのお手入れを怠ると、10年以内でもボロボロになり使えなくなってしまいます。
しっかりとメンテナンス方法を理解したうえで、味のあるソファに育ててください。
同じ革でも合皮の場合は、寿命が短くなります。
安価な合皮であれば5年ほど、質の高い合皮であれば10年ほどです。合皮の場合は本革のようなメンテナンスは不要ですが、汚れたら拭き取るくらいの清掃はしましょう。
布のカバー
布のカバーは寿命に差がありますが、おおむね5~10年ほどです。
劣化していないように思えても、古い布は張りがなくなってしまい、ウレタンを交換する際に破れてしまうケースもあります。
汚れやほつれが目立つようになれば、ウレタン交換の際に、カバーも交換するのがおすすめです。
おすすめのへたりにくいソファ用ウレタン
ここでは、へたりにくいおすすめのソファ用ウレタンを紹介します。
ラバーウレタンNo.R1+チップウレタンNo.T2
密度が高く、普通の硬さのラバーウレタンNo.R1と、硬いチップウレタンNo.T2の組み合わせです。
No.R1は、しっとりとした滑らかな座り心地が特徴です。座ると少し沈み込み、チップウレタンのNo.T2が支えるような座り心地です。
密度が高くへたりにくいウレタンは、硬い座り心地のものが多いですが、No.R1は硬すぎず弾力を感じられます、
ラバーウレタンNo.R2+チップウレタンNo.T2
密度が高く、硬めの感触のラバーウレタンNo.R2と、硬いチップウレタンNo.T2の組み合わせです。
No.R2は座ると少ししか沈み込まず、安定した座り心地があります。しっとりとした感触で、高級ソファにも使用されるウレタンです。
ほんの少しだけ沈み込みますが、硬めの感触のため、腰痛がある人にもおすすめです。
チップウレタンNo.T2
硬いチップウレタンNo.T2のみのクッションです。ウレタン同士の貼り合わせが必要ないため、安価に製作できます。
密度が高いため、へたりにくい特徴もあります。
ただ、チップウレタンは表面に凹凸があるため、薄いカバーを使用すると感触が気になる可能性があります。
レザーなど厚手のカバーに使用するのがおすすめです。
チップウレタンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ
ソファのウレタンがへたる原因は、ウレタン内部の気泡が潰れて戻らなくなるためです。
長期間にわたり使用していると、へたりは必ず発生してしまいます。
へたりを抑制するには、密度の高いウレタンを使用することです。密度の高いウレタンは気泡が小さく、へたりにくくなります。
また、座る場所を定期的に変更して、加重を分散することも有効です。3層品のクッションを使用すれば、裏返して使えるため、長持ちします。
Re-SOFAでは、密度の高いウレタンを各種取り揃えています。ソファのへたりでお悩みの方は、お気軽にご連絡ください。
#ソファ,#ウレタン,#へたる,#へたり