ウレタンを使用したソファは、軽量で手軽に配置変更できることが魅力です。
しかし、軽量なウレタンをどのように選んだらいいか分からない人も多いです。
この記事では、軽量なウレタンの選び方やメリットを紹介します。
また、ウレタンの重量計算方法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
ソファに使用される軽量なウレタンとは
ソファに使用されるウレタンとは、主に2種類の薬品を混ぜて、膨らませた(発泡させた)ものです。身近にあるものでは、台所用スポンジが代表例です。
ソファのクッションには、ウレタンが使用されているケースが多いです。
軟らかいウレタンから、硬いウレタンまでバリエーション豊富で、加工もしやすいため、以下のようなさまざまな製品に使用されています。
- 車の座席
- 住宅の断熱材
- マラソンの吸水スポンジ
- 防音材
ソファに使用される素材はウレタン以外にも、木材やスプリング・ジェルなどがあります。
ウレタンは内部に気泡があるため、軽量で扱いやすい素材といえるでしょう。
軽量なソファ用ウレタンの種類
ソファに使用されるウレタンには、主に3種類があります。
ここでは、ソファに使用されるウレタンの種類を解説します。
軟質ウレタンフォーム
軟質ウレタンフォームは、クッションに使われるウレタンの中でもソフトなタイプです。
密度16~27kg/㎥がソフト~中間タイプに分類されます。
Re-SOFAの材料の中では、以下のウレタンがソフト~中間タイプです。
密度が低いウレタンは、内部の気泡が大きいため、軽量なクッションになります。また、軟らかく沈み込む座り心地です。
重量は、密度×体積で計算できます。
例えば、サイズが厚さ0.1m*縦1m*横1mのウレタンNo.1の場合は、1.6kgです。女性でも簡単に持ち上げられる重量です。
同じサイズで、ウレタンNo.5の場合は2.8kgです。
硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームは、硬めで沈み込みが少ないウレタンです。密度は28~55kg/㎥です。
ウレタン内部の気泡が小さいため、クッションは重くなります。ただ、気泡の変形が少なく、へたりにくい特徴があります。
Re-SOFAの材料では、以下のウレタンが硬質ウレタンフォームに分類されます。
- ラバーウレタンNo.R1:密度35kg/㎥
- ラバーウレタンNo.R2:密度55kg/㎥
ラバーウレタンNo.R2で、サイズが厚さ0.1m*横1m*縦1mの場合、重量は5.5kgになります。
軟質ウレタンフォームのように軽量ではないため、移動が少し大変になるでしょう。
チップウレタンフォーム
チップウレタンフォームは、ウレタンの切れ端を細かく砕いて、薬品で固めたウレタンです。密度は、180~1000kg/㎥があります。
Re-SOFAの材料では、以下の材料が当てはまります。
- チップウレタンNo.T1:密度60~80kg/㎥
- チップウレタンNo.T2:密度75~105kg/㎥
- チップウレタンNo.T3:密度97~137kg/㎥
チップウレタンはそのままソファの芯材として使うこともありますが、ウレタンとの2層品にするケースも多いです。硬いチップウレタンを2層目に配置すると、底付き感がなくなります。
チップウレタンNo.T2を、サイズ厚さ0.1m*横1m*縦1mで製作すると、重量は9kgです。
密度が高くへたりにくいですが、移動は結構大変になるでしょう。
軽量なウレタンを使用したソファのメリット
軽量なウレタンは、移動が簡単で、軟らかな座り心地になります。
ここでは、軽量なウレタンを使用したソファのメリットを解説します。
軽量で移動が簡単
ウレタンを使用したソファのいちばんのメリットは、その軽さにあります。
気軽に移動できるため、レイアウト変更が簡単です。金属フレームの重厚なソファは、模様替えをするのに億劫になってしまいますが、ウレタンのソファはいつでも配置変更できます。
例えば、普段はL字型に配置して、寝ころびながらテレビを見られます。来客時は対面に配置して、顔を見ながら会話が可能です。
軽量で簡単に移動できるため、ウレタンのソファは気軽にレイアウト変更できるでしょう。
毎日の掃除が楽になる
ウレタンのソファは、掃除のときに位置をずらして、ソファの下まで掃除機掛けができます。
女性でも簡単に持ち上げられるため、部屋を常にきれいな状態に保てるでしょう。
重厚なソファを使用していると、動かすのが大変で、いつの間にかホコリが溜まってしまうことがあります。
部屋を常に清潔に保ち、隅々まできれいにしたい人におすすめです。
軟らかくて包み込まれるような座り心地
軽量なウレタンは気泡が大きいため、座ると大きく沈み込みます。軟らかく包まれるような座り心地が好きな人におすすめです。
ただし、沈み込みが大きいと姿勢を保つのが難しく、腰痛を持っている人には適しません。
軽量なウレタンフォームは劣化しやすい?
ウレタンは、長年使用すると必ず劣化します。
特に軽量なウレタンは「へたり」やすく、密度の高いウレタンよりも買い替えのサイクルが早くなります。
軽量なウレタンがへたりやすい理由は、気泡の大きさにあります。軽量なウレタンは気泡が大きいため、気泡が変形する割合も大きく、繰り返し圧力がかかると元に戻らなくなります。
密度の高いウレタンは気泡が変形する割合が小さく、圧力の影響を受けにくいとされています。
そのため、軽量なウレタンフォームは劣化しやすいです。
ただし、密度の高いウレタンフォームよりも安価に購入できるため、買い替えの頻度が高くても、総合的には同じくらいの費用に納まるでしょう。
おすすめのソファ用軽量ウレタン
ここでは、おすすめの軽量ウレタンを紹介します。
ウレタンNo.1
ウレタンNo.1は、Re-SOFAが取り扱うウレタンの中で、もっとも軟らかく軽量です。台所のスポンジと同じくらいの軟らかさです。
ウレタンNo.1に座ると、ふんわりと沈み込み、心地よさを感じられます。
ただし、厚さ10cm未満で製作する場合、体重や座り方にもよりますが、底付き感があります。なるべく、厚く製作するのがおすすめです。
ウレタンNo.2
ウレタンNo.2は、ウレタンNo.1よりも少しだけ硬い素材です。
座ったときの沈み込みは欲しいけど、ふわふわし過ぎない感触が好みの人におすすめです。
ただし、ウレタンNo.1と同じく、10cm未満の厚さで作成すると底付き感が出る可能性があります。
ウレタンNo.1+チップウレタンNo.T2(2層品)
軟らかいウレタンNo.1と、硬いチップウレタンの2層品です。
2層目にチップウレタンを配置することにより、ウレタンNo.1の軟らかな感触を味わいながら、底付き感をなくせます。
ウレタンとチップウレタンの割合は、3:7が一般的です。厚さ10cmであれば、ウレタン3cm:チップウレタン7cmとなります。
ウレタンの厚みを増やせば軟らかな感触になるため、好みに合わせて割合を変更してください。
まとめ
ソファに使用されるウレタンは、2種類の薬品を混ぜ合わせてから発泡させた素材です。
ウレタンは台所スポンジや車両のシート・マラソンの吸水スポンジなど、さまざまなシーンで活用されています。
ウレタンには密度により、軽量なものから重いものまで種類があります。密度が低く軽量なウレタンは内部の気泡が大きく、変形しやすいため座ると大きく沈み込みます。
軽量なウレタンは、移動が簡単で毎日の掃除が楽になることがメリットです。
Re-SOFAでは、軽量なウレタンをご希望のサイズにカットして出荷が可能です。へたったクッションを交換する際は、経験豊富なスタッフがアドバイスします。まずは、お気軽にお問い合わせください。
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